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企業PRはアニメ?アニメーション?実写?|それぞれの比較と制作FAQ
企業PRの手法が多様化するなかで、アニメやアニメーションを活用した映像制作が注目されています。
キャラクターやストーリーを通して企業の想いを伝えるアニメ、情報を整理してわかりやすく伝えるアニメーションは、採用・サービス紹介・会社案内など、さまざまなシーンで活用がです。
本記事では、アニメとアニメーションの違いから、それぞれのメリット・デメリット、依頼先の選び方、そして実際に制作を検討する際によくある質問まで、企業PR動画のポイントをわかりやすく解説します。
企業PRでアニメやアニメーションの活用が増えている
近ごろ、企業PRにアニメやアニメーションを取り入れるケースが増えています。
動画配信サービスの普及でアニメは誰でも手軽に見られるようになり、世代を問わず身近な存在になりました。
また、技術の進化によって表現の幅が広がり、現実では難しい演出や抽象的な概念も伝えやすくなっています。こうした背景から、アニメ・アニメーションを活用した企業PRが増えているといえるでしょう。
規模の大きな例ではありますが、執筆時点で1,500万回再生を突破している、東武鉄道のアニメーションCMをご紹介します。
「次の時代も、新しい景色をみんなに。」をキャッチフレーズに、1899年の北千住~久喜間の営業開始から、2006年の新タワー建設事業の開始、2023年の特急スペーシアXの運行開始まで、歴史を辿るようなブランディング企業PRをアニメーションで作成しています。
YouTubeや映画館のCMとして流れ「見た後の満足感半端ない」「アニバーサリーCMじゃないのにこのクオリティエグい」「神アニメーション過ぎる」「ふだんYouTubeの広告ウザいだけなのに最後まで見てしまった」といったコメントが寄せられ、絶賛されています。
動画の後半になるにつれてリプレイ回数が増えており、多くの人が映像を「何回もみたい」と思い再生していることを物語っています。
年代によってイラストの雰囲気や異なり、色調やタッチ、線の太さなどが変化していっており、時代の移り変わりを感覚で感じられるアニメになっている部分が見どころです。
会社紹介やサービス説明、採用など、どのような内容でも、分かりやすいだけでなく、親しみやすく印象に残る形で表現できるのが、アニメ・アニメーションを企業PRで使う魅力です。
(関連記事:アニメーションを活用した企業プロモーション7つの事例|アニメで制作するメリットを考える)
そもそもアニメとアニメーションはどう違う?

アニメとアニメーションという2つの言葉ですが、海外と日本とで意味合いが異なります。
海外では日本のアニメを「アニメ」、日本以外の国で作られたアニメ、例えばディスニーやピクサーアニメなどが「アニメーション」と呼ばれています。
日本では、一般的にアニメとアニメーションはほぼ同じ意味で使われ、明確な区別はありません。ですが、制作の現場では、異なるニュアンスで使用されています。
【アニメ制作現場における、アニメとアニメーションの区別】
■ アニメ:キャラクターや人の動きまで描き込み、物語性を持たせた映像
■ アニメーション:グラフィックやイラストなどに動きをつけた映像
「アニメ」は、登場人物の感情や表情を繊細に描けるため、ストーリーを通じてブランドの世界観や想いを伝えるのに向いています。前述した東武鉄道のCMは、制作現場では「アニメ」と呼ばれるジャンルです。
一方で「アニメーション」は、事柄をわかりやすく伝えるのに適しているため、製品やサービスの仕組みを説明する映像や、採用・研修動画などに向いているといえます。
以下のような動画は、アニメーションと分類されます。
アニメのほうが関わる人数や制作工程が多く、コストや制作期間がかかる傾向です。目的や予算に合わせて、どちらの表現が適しているかを選ぶことが重要となります。
【比較】アニメ・アニメーション・実写の特徴とメリット・デメリット

企業PR動画には、実写・アニメ・アニメーションの主に3つの表現方法があります。
どの手法も優劣ではなく、それぞれに得意分野や向いている使い方があり、「何をどう伝えたいか」によって最適な選択肢が変わります。
以下では、それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介します。
実写
実写は、リアルな現場や人の表情を映すことで信頼感を与えられる手法です。社員や施設の雰囲気を、そのまま感じてもらいやすいという特徴があります。
【メリット】
■ 実際の人物や現場を映せるため、リアリティが高い
■ 見る人に親近感や安心感を与えやすい
■ インタビューやドキュメンタリー調の表現に向いている
【デメリット】
■ 撮影費用やロケ地調整など、コストと手間がかかる
■ 天候やスケジュールに左右されやすい
■ 出演者の印象に左右されやすく、再撮影もしにくい
リアルな説得力を重視したい企業PRには最適ですが、柔軟な修正や演出が求められる場合はアニメ・アニメーションとの併用も検討するのがおすすめです。
アニメ
アニメは、キャラクターやストーリーを通して企業の想いをドラマチックに伝えられる手法です。抽象的なテーマや理念も、物語として描くことで自然に心に残る表現が可能です。
【メリット】
■ 感情を動かすストーリー展開ができる
■ 自由な演出で世界観を構築しやすい
■ ブランドの個性や理念を印象的に表現できる
【デメリット】
■ 制作工程が多く、コストと期間がかかる
■ 短納期プロジェクトには不向きな場合がある
■ クオリティによっては安っぽい印象になる場合もある
アニメは、企業やサービスのメッセージをより深く、印象的に届けたいときに効果を発揮します。幅広い用途で「伝わるPR映像」を実現できる表現手法といえるでしょう。
アニメーション
アニメーションは、図やイラストを動かして情報をわかりやすく整理・伝達する手法です。複雑な内容や口頭・文章などでは理解しづらい内容を、視覚情報として直感的に伝えたいときに特に有効です。
【メリット】
■ 情報やデータを視覚的に伝えやすい
■ コストを抑えやすく短納期で制作できる
■ 採用動画やサービス説明など、幅広い用途に対応できる
【デメリット】
■ キャラクターの感情表現やストーリー性は出しづらい
■ 構成によっては単調な印象になることもある
■ ブランドの個性を強く出すには工夫が必要
説明重視の動画やSNS広告など、テンポよく伝えたいコンテンツに向いています。デザインや動きのトーンを工夫することで、ブランドらしさを表現することも可能です。
企業PRをアニメ・アニメーションで制作したい場合の依頼先

企業PRをアニメやアニメーションで制作する場合、依頼先の選び方によって仕上がりやコスト、進行スピードが大きく変わります。
以下が、企業PRをアニメ・アニメーションで制作したい場合の主な依頼先です。
- ■ アニメ制作会社
- ■ 映像制作会社
- ■ デザイン事務所・モーショングラフィックス専門会社
- ■ フリーランスのアニメーター / デザイナー
代表的な4つの依頼先、それぞれの特徴を紹介します。
アニメ制作会社
アニメ制作会社は、キャラクターやストーリー性のある映像を得意としています。作品としての完成度が高く、ブランドやサービスの世界観をしっかりと描き出したい場合に最適です。
【特徴】
■ キャラクターや物語を中心とした演出に強い
■ オリジナルキャラクターや世界観を構築できる
■ アニメーション制作にも対応している会社も多い
アニメに特化しているため、映像表現の幅が広く、制作の初期段階から企画や演出の相談がしやすいのも大きなメリットです。
映像制作会社
映像制作会社は、実写とアニメ・アニメーションの両方を扱うケースが多く、複合的な映像表現を得意としています。
【特徴】
■ 実写+アニメのハイブリッド構成が可能
■ 企業紹介映像やCMなど幅広い案件に対応
■ 撮影から編集までワンストップで依頼できる
ブランドムービーの一部にアニメを取り入れたい場合や、リアルな映像とアニメーションの融合を目指す際に向いている依頼先です。
デザイン事務所・モーショングラフィックス専門会社
デザイン事務所やモーショングラフィックス専門会社は、短尺・低コストでのアニメーション制作を得意としています。
【特徴】
■ 説明動画や採用動画など、情報整理を重視した構成に強い
■ テンポの良いアニメーションで視覚的に伝えやすい
■ Web広告やSNS動画にも展開しやすい
図解などで、複雑なサービス内容をわかりやすく説明したい場合や、ブランドのトーンに合わせたグラフィック表現を重視したい企業におすすめです。
フリーランスのアニメーター / デザイナー
フリーランスに直接依頼する場合は、費用を抑えやすく柔軟なやり取りができる反面、品質や納期管理には注意が必要です。
【特徴】
■ 比較的リーズナブルな費用で依頼できる
■ 個人の得意分野を活かした表現が期待できる
■ 企画や進行管理など、対応できる範囲は制作者によって異なる
制作会社のように複数人で進める体制ではないため、構成や撮影素材の準備、ナレーションなどを発注側で調整する必要が生じる場合があります。
完成イメージが明確なプロジェクトや、スピード重視の動画制作では、コストパフォーマンスの高い選択肢になるでしょう。
企業PRのアニメ・アニメーション制作でよくある質問

弊社、アニメ制作会社であるスタジオドットが、初めて企業PR動画を検討する方からよく寄せられる質問をまとめました。
「費用感」「制作期間」「実写との違い」など、依頼前に知っておきたいポイントを分かりやすくご紹介します。
Q1:アニメとアニメーションって何が違うのですか?
日本では「アニメ」と「アニメーション」という言葉がほぼ同じ意味で使われることも多いですが、制作現場では少しニュアンスが異なります。
アニメはキャラクターや背景まで描き込み、物語を通して感情や世界観を表現するのが特徴です。一方、アニメーションは、図形やイラストを動かして情報を整理し、わかりやすく伝える映像を指します。
アニメとアニメーションでは、制作に関わるスタッフの人数や制作工数に差があり、結果として費用感も大きく異なります。
より詳しい内容は、本記事内の「そもそもアニメとアニメーションはどう違う?」で解説しています。
Q2:費用はどのくらいかかりますか?
映像の長さや内容、演出方法によって大きく異なります。
一般的には、キャラクターを描き込みストーリー性を持たせたアニメは数百万円規模になることが多く、グラフィックを動かすアニメーションは数十万〜100万円ほどで制作可能です。
Q3:どんな企業PRだったらアニメやアニメーションを使うと効果的ですか?
企業の理念やブランドストーリーを伝えるような内容であれば、アニメの世界観を活かすことで、印象に残る表現ができます。
一方で、製品やサービスの仕組み、使い方、業務内容などを説明したい場合は、アニメーションのほうが情報整理しやすい傾向です。
Q4:制作期間はどのくらいですか?
アニメやアニメーションの制作期間は、内容の複雑さや修正回数によって変わります。
キャラクターや背景から描くアニメは3〜6か月ほど、説明動画タイプのアニメーションは1〜2か月で仕上がるケースが一般的です。
Q5:初めてでも依頼できますか?準備しておくことはありますか?
多くの制作会社では、企画段階から一緒に方向性を考えてくれるため、映像制作が初めてでも依頼が可能です。
事前に「誰に、何を伝えたいのか」「どのような場面で使いたいのか(イベント / SNS / 採用など)」を整理しておくと、打ち合わせがスムーズに進みます。
弊社の場合は、目的がまだ曖昧でも、相談しながら動画の方向性を固めて制作していけるので心配はいりません。
Q6:実写と比べたときの違いはどのような部分ですか?
実写はリアルな空気感や人の表情を伝えるのが向いているのに対し、アニメやアニメーションは「目に見えない価値」や「理想の世界観」を自由に描ける点が大きく異なる部分です。
たとえば、抽象的な理念やサービスの構造を表現したい場合、アニメーションなら図や動きを使って分かりやすく表現できます。
一方で、リアルな温かさを重視する採用映像などでは、実写とアニメーションを組み合わせるケースも増えています。
Q7:完成した動画はどんな場面で使えますか?
制作した動画は、企業説明会や採用イベント、展示会、Webサイトなど、さまざまなシーンで幅広く活用できます。
短尺に編集すればSNS向けの広告にも転用できるため、制作した映像の二次利用も可能です。
Q8:完成した動画の著作権はどのようになりますか?
著作権の扱いは、契約内容によって異なります。
多くの場合、「著作権」は制作会社に残り、企業には「使用権」が付与される形になります。
ただし、契約によっては著作権ごと譲渡される場合もあるため、制作前に「どの範囲で使えるのか」「二次利用は可能か」「追加費用がかかるか」を確認しておくと安心です。
Q9:オリジナルのキャラクターは作れますか?
依頼する企業によって、作れる場合と作れない場合があります。
「映像演出」や「モーション制作」に特化しており、「既存キャラクターを動かす」「クライアント支給素材を元にする」といったスタイルの制作をしてる制作会社では、作れないことも多いかもしれません。
弊社スタジオドットでは、オリジナルキャラクターの制作も可能です。企業のコンセプトやブランドカラーに合わせて、オリジナルキャラクターの企画・デザインを行っています。
キャラクターを軸にしたPRは、動画だけでなく、パンフレットやSNSなど他の媒体にも展開しやすく、長期的なブランディングに効果的です。
視聴者に親しみを持ってもらうきっかけとしても活用できます。
