【社長コラムvol.1】アニメで町おこし｜聖地化の実現にもっとも大切なポイントを考える

地域活性化や町おこしのために、アニメによる聖地巡礼を促したいと考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際に弊社に相談してくださる方の中でも、企画が途中で頓挫してしまう方も少なくありません。せっかくの企画が実を結ばないのは、とても残念なことです。

そこで今回は、弊社株式会社studio.がお客様にご相談いただく中で、なぜ聖地化の企画が実現しないのかを考えてみました。

具体的に「なぜ頓挫するのか？」や、地域の聖地化を実現させるためにもっとも大切だと感じるポイントをご紹介していきます。

アニメで聖地巡礼の企画は頓挫することが多い？

弊社studio.はアニメ制作会社として、いわゆるテレビ番組のアニメ制作だけでなく、CM・PR動画など、さまざまな場所にアニメーションを提供しています。

そんな中でも、地方創生や町おこしでアニメを使いたいという相談も多くお受けしているのが現状です。

しかし、実際に弊社に相談してくださるお客様でも「アニメで聖地巡礼」の企画が頓挫してしまうことが多くあります。

アニメ制作の世界て働いており、アニメのもつパワーを知っているからこそ、企画がなくなってしまうのはとてももったいない。そのように感じ「なぜアニメで町おこしの企画は頓挫しやすいのか？」を、今までのご相談から考えてみました。

「まず、企画の実現までたどり着きたい」。そんなふうに考えていらっしゃる担当者様は、ぜひ後述する「頓挫しやすい理由」をご参考にしてください。

アニメで聖地化が頓挫しやすい理由

実際にご相談いただくお客様とのお話の中から、アニメで聖地化の企画が頓挫しやすい理由を考えてみました。

頓挫しやすい理由として考えられる主な原因は、以下の3つです。

• どのような経済効果が出るか、いまいちわからない。
• なぜアニメなのか、理由がはっきりしない
• 地方創生アニメを制作する方法がわからない

これら、企画の頓挫につながりかねない理由について、詳しくお話ししていきます。

どのような経済効果が出るか、いまらいちわからない

アニメを制作するとなれば、まとまった費用がかかります。お金が動く以上、経済効果が見込めるものに予算を使いたいと考えるのは、当たり前でしょう。

実際、アニメの聖地化によって、どの程度の経済効果が期待できるのか具体的にイメージできない方も少なくないはずです。

過去の事例を見れば、埼玉県久喜市の「らき☆すた」では放送から10年で30億円以上、山梨・静岡のキャンプ場などを舞台にした「ゆるキャン△」は、ある2か月の県内消費総額が8,000万円超だと推計された期間もありました。

このように、アニメの聖地化による経済効果は決して小さくありません。しかし、そもそもこれらのアニメによる町おこしの影響や、聖地巡礼の具体的な経済効果を知らなければ、企画をみようとならないのは明らかです。

企画の担当者だけではなく、企画を推し進めるか否かを判断する立場にある方にも、聖地巡礼の経済効果を知ってもらう必要があります。

▶︎check!　聖地巡礼の経済効果｜アニメによる町おこしへの影響と成功事例

なぜアニメなのか、理由がはっきりしない

地方創生になぜアニメを選ぶのか、はっきりとした理由がないと説得力に欠けます。特に、アニメにあまり馴染みのない方々にとっては「なぜほかならぬアニメなのか？」という疑問を持たれるかもしれません。

しかし、アニメには地方創生に適した特徴があります。まず、アニメは街の良いところだけでなく、実際の生活なども描写できるメディアです。

美しい景色や名所旧跡はもちろんなのですが、地域の人々の暮らしぶりや文化なども表現できるのです。これによって、地域の魅力を多面的に伝えることができます。

また、昨今ではPrime Videoやhuluと言ったサブスクリプションが普及し、人々は生活の中で「好きなタイミングで好きなアニメを見られる」ようになりました。テレビ放映だけだった時代に比べ、アニメに触れられる機会は格段に増えています。

「アニメが好きでも聖地巡礼したいという人がどれほどいるのか」と感じる方もいらっしゃるかもしません。

実際、弊社の記事を執筆しているライターがアンケートをとったところ「アニメの舞台となった場所を訪れたことがある・訪れてみたい」と答えた人が全体の80%以上にのぼりました。

このように、アニメには地方創生に適した特徴があり、また聖地巡礼への需要も高いといえます。地域の魅力発信から町おこしを目指すなら、アニメは非常に有力な選択肢です。

これらの事実を知らない、あるいは社内プレゼン時などに伝えきれていないと「アニメである理由がわからない」となり、企画自体が頓挫する原因になりかねないのです。

町おこしに期待できるアニメの制作方法がよくわからない

いざ地方創生アニメを制作しようと思っても、どうしたら町おこしに期待できるアニメを制作できるのかわからないという方も多いでしょう。実際「studio.にたどり着く前、聖地化を促せるアニメをどのように作ればよいのかわからず、企画が進まなかった　」といった声を聞くことがありました。

地方創生アニメで観光誘致を促すためには、事例から学ぶことが大切です。過去にどのような地方創生アニメが制作され、どのような工夫によって聖地化を実現したのか、先行事例を分析することが重要となります。

地方創生の事情をよく知っており、企画から制作・配信までをサポートしてもらえるパートナーを見つけるなどして企画を進めていくことが大切です。

▶︎check!　聖地巡礼と地方創生｜事例から学ぶ聖地化を促す5つのポイント

【アニメ制作会社の社長が考える】聖地化の実現にもっとも大切なポイントは「熱量」

アニメによる聖地化を成功させるためには、さまざまな要素が必要となります。しかし、さまざまな方のご相談をお伺いする中で私が感じる、聖地化の実現にもっとも大切なポイントは「熱量」です。

経済効果がありそうだし……くらいの気持ちだけで進めようとしてしまうと、頓挫することが多いと感じています。

聖地化を成功させるためには、本気で「地元のよさを知ってほしい！」「地域を盛り上げたい！」という熱い想いが不可欠。実際にアニメを見るユーザーには、熱量や作品への愛は伝わるものです。

また、地域や団体などを巻き込めないと、地方創生はなかなか実現しません。例えば、行政の偉い方などが「なんでアニメ…？」と懐疑的な人がいるからこそ、熱量を持って進められる人がいないと前に進まないのが実情です。

アニメによる聖地化には、地域の魅力を伝えたいという強い想いと、それを実現するための行動力が何より大切でしょう。

経済効果の試算や観光誘致の方法などさまざまな要素を考える必要がありますが、その根底にあるのは「この地域を盛り上げたい」という熱い想いだと、私は考えています。

アニメで町おこしをお考えなら「studio.株式会社」までお気軽にご相談ください。

アニメによる聖地巡礼や地方創生に興味がある方は、ぜひstudio.株式会社までお気軽にご相談ください。弊社は、数多くのアニメ制作実績を持つ制作会社であり、これまでのノウハウを活かしながら、皆さまの熱い想いを形にするお手伝いをさせていただきます。

企画の立案から制作、プロモーションまで、一貫したサポートを提供しています。皆さまの想いを形にするお手伝いができれば幸いです。