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アニメーションを活用した企業プロモーション7つの事例|アニメで制作するメリットを考える

企業プロモーションでアニメーションを活用する事例が増えています。実写とは異なる表現ができ、企業PRとしてメリットになり得るポイントがいくつもあることから、アニメーションを起用している企業も多いと考えられます。

そこで本記事では、企業プロモーションをアニメーションで制作する魅力を考えてみました。

アニメーションを活用した企業プロモーションの事例からポイントを解説したうえで、メリットをお伝えしていきます。

アニメーションを活用した企業プロモーションが増えた背景

PR(ピーアール・アピール)の文字

近年、企業プロモーション(以下、企業PR)の手法としてアニメーションを活用する事例が増えています。CMやWebコンテンツ・交通広告など、さまざまな媒体でアニメーションが用いられるようになりました。

アニメーション技術は年々進化を重ねているうえ、映像関連のサブスクによりアニメコンテンツが普及し、幅広い世代でアニメに対する親近感が高まったことが、企業PRで多く活用されるようになった大きな背景だと考えられます。

幅広い年齢層に受け入れられやすいという特徴によって、ターゲットに合わせた効果的なプロモーションが可能となりました。

またアニメーションを使うことで、実写では表現しにくい世界観を創り出せる、ストーリー性のある内容を展開しやすくなる、制作コストや制作期間の面でも、企業PRにおけるアニメーション活用のメリットは大きいと言えます。

こうした背景から、今後もアニメーションを活用した企業PRは増えていくことが予想されるでしょう。

アニメーションを活用した企業プロモーションの事例

アニメーションを活用した企業PRは、さまざまな業種・訴求内容で使用されています。本記事では、以下の企業PRの事例をご紹介していきます。

これら、幅広い業種と訴求内容の企業PRについて概要をご紹介するとともに、どのような点がアニメーションでしか表現できないポイントなのかも考えてみたいと思います。

1.【製造業】製品訴求のアニメ企業プロモーション

製造業の企業PRにアニメーションを活用した事例は数多くあります。中でも、世界観やストーリー性に思わず魅入ってしまう事例を2つご紹介いたします。

◼︎株式会社トンボ|トンボ学生服

学生服や体育着を取り扱っている株式会社トンボでは、テレビCMにアニメーションを活用しています。

(引用:株式会社トンボ|トンボ学生服公式サイト)

新生活へのワクワク感や「羽ばたけ、私」というメッセージを伝えるため、主人公が空を飛ぶといったシーンを用いて表現していました。

現実にはできない表現はアニメーションならではであり、つい目に止まるCMだったと感じます。

◼︎三和酒類株式会社|いいちこ

いいちこと言えば、夕暮れ感の漂う印象的な音楽が特徴のテレビCMが有名です。それだけでなく、製品の訴求にアニメーションPRを起用しています。

(引用:三和酒類株式会社|いいちこ公式サイト)

中でも以下に紹介している作品は、日本ではなかなかみられない満点の天の川やとても美しい海の水面といった背景に合わせ、学生から大人になるまでのストーリーを展開している作品です。

起用しているのが“ラブストーリー”ですが、アニメーションだからこそ気恥ずかしさを感じずに見られるうえ「製品の訴求をしたいのに、出演俳優さんのイメージが先行してついてしまう」といった状態も、うまく避けているように感じます。

2.【建設業】住宅や企業名訴求のアニメ企業プロモーション

建設業界でも、アニメーションを活用した企業PRが行われています。物語を進行させていくなかで、自社の住宅・企業名を紹介するアニメーション企業PRの事例を2つご紹介します。

◼︎タクトホーム株式会社|タクトホーム

タクトホームでは「より良いものをより安く、より早く」をスローガンに、安心して購入できる住宅を販売しています。

テレビCMにアニメーションを使用しており、ひとつの家族の物語から、住宅購入の訴求につなげています。

ストーリーを展開していくうえで重要なシーンとして「お父さんが子どもを叱る場面」が含まれていますが、アニメーションで表現することによってやわらかな雰囲気で作り上げられています。

2021年4月にYouTubeにも公開されており、執筆時点(2024年4月)で135万回再生を突破していました。興味を引かれた方が多かったという事実を、物語っています。

◼︎一建設株式会社|一建設

一建設(はじめ建設)は“ちょうどいい”家をこだわりとして、ちょうどいい価格・超ドいい性能・ちょうどいいサイズの家を提供している建設会社です。

一建設の住宅の訴求と、一建設自体を知ってもらい求人につなげる目的で、アニメーションCMを起用しているようです。

アニメーションの監修はキャプテン翼の原作「高橋陽一」さん、作画に同じくキャプテン翼の漫画家「戸田邦和」さんを迎え、3人のキャラクターであるハジメとケン・セツの物語を「ハジメ!」「ケン!」「セツ!」の、3つのセリフのみで作り上げました。

YouTubeの視聴回数464万回を超えており「こんなに笑った広告はじめて」「一建設という名前が頭から離れない」などと、賞賛の声を集めてます。

同YouTubeチャンネル内には、ほかの採用ムービーや採用広告クリエイティブデザインコンテストの動画などもあり、アニメーションPR動画が採用窓口としての役割も果たしていると言えるでしょう。

3.【運送業】採用におけるアニメ企業プロモーション

運送業界でもアニメーションを活用した企業PRが増えています。アニメーションの中で宅配サービスの質の高さを表現したり、トラックの運転手の仕事の魅力を伝えるアニメーションを公開したりといった活用方法です。

◼︎遠州トラック株式会社|遠州トラック

遠州トラック株式会社は、静岡県に本社があり総合物流を手がける企業です。

男性・女性、さまざまなキャラクターをモデルにして物流に関わる仕事の様子を表現しており、物流業界に関わっていないと知り得ないような細かな業務内容を伝えられる動画に仕上げています。

リアルな人物を起用した場合、モデル感が強く出てしまい、求職者が自分ごととして捉えづらくなる可能性が考えられます。

アニメーションで表現したことにより、さまざまな業務があり、幅広い人材を募集しているというメッセージを求職者がキャッチしやすくなっていると感じました。

4.【そのほか】ブランディングにおけるアニメ企業プロモーション

企業ブランディングの一環としてアニメーションを活用する事例も増えています。質屋さんとエステ協会の、2つの事例をみてみましょう。

◼︎有限会社玉屋質店|玉屋質店

玉屋質店は、福岡にある質屋さんです。質屋では主に宝石やブランドなどの査定を取り扱っており、高額な取引が行われる・買取だけでなく「品物を預けて融資を受ける」といった取り引きが行われている場合もあることから、利用する際のハードルの高さを感じる方もいらっしゃるでしょう。

そんな質屋のイメージを払拭するような企業PRを制作したのが、玉屋質店です。

宝石の描写が美しいファンタジー異世界アニメを制作したり、「ブランドってわくわくするもの♪」をキャッチコピーに掲げ、まるで魔法少女の変身のようなシーンを描いたりなど、質店に対する少し堅いようなイメージを覆しました。

◼︎日本エステティック業協会|AEA

日本エステティック業協会(AEA)は、エステ産業の成長のために活用するエステティックサロンの団体です。

エステティシャンの魅力や働く人の思いを多くの人に知ってほしいという想いから、アニメーションでオリジナルコンセプトムービーを制作しています。

(引用:一般社団法人日本エステティック業協会(AEA)公式サイト)

「十年分の私へ」をコンセプトとして夢を追いかける2人の女の子の物語となっており、月日の流れや友人との距離感など、アニメーションならではリアル過ぎず視聴者が入り込みやすい描写で描かれています。

また、アニメ好きなら知らない人はいないほどの有名声優や、カンヌ国際映画祭公式作品【CANNES 2020】に選出された「朝が来る」などに楽曲提供している音楽家を起用するなど、話題性も抜群でした。

企業プロモーションをアニメで制作するメリットを考える

MERIT(メリット)の文字

企業PRをアニメーションで制作する魅力には、主に以下の5つが挙げられるでしょう。

  • ◼︎実写では表現できない世界観を作り出せる
  • ◼︎ストーリーを展開させやすい
  • ◼︎あざとい雰囲気を感じさせにくい
  • ◼︎起用した人物のイメージに左右されない
  • ◼︎【番外編】声優さんに反応してしまう層へアプローチできる

これらについて、どのようなポイントが魅力的なのかを考えてみます。

実写では表現できない世界観を作り出せる

アニメーションの大きな魅力は、実写では表現が難しい世界観を自由に創り出せることです。未来の街並みや擬人化した動物たちの世界など、現実にはない場所や状況を描くことができます。

また、キャラクターデザインや色使いを工夫することで、企業のイメージに合った独自の世界観を作り上げることも可能です。商品やサービスの特徴を、アニメーションならではの表現方法で訴求することで、視聴者の印象に残りやすくなっていると言えるでしょう。

ストーリーを展開させやすい

アニメーションは、実写と比べてストーリー展開の自由度が高いというメリットがあります。例えば、主人公が時間や空間を超えて冒険する物語や、登場人物の心情を描写する繊細なストーリーなど、アニメーションならではの表現が可能です。

企業PRにおいても、商品やサービス・自社の魅力を物語として伝えることで、視聴者の共感を得やすくなります。また、複雑な内容でも、アニメーションなら簡単に説明できるため、わかりやすいプロモーションに期待できるでしょう。

あざとい雰囲気を感じさせにくい

実写のCMなどでは、どうしても露骨な宣伝っぽさを感じてしまうことがあります。一方でアニメーションの場合は「楽しんでもらう」という感覚が強いため、あざとさを感じさせにくいのが特徴です。

ストーリーの面白さやキャラクターの可愛らしさに重点を置くことで、企業の主張をプロモーション内に入れ込むことができ、視聴者へ自然に伝えられるでしょう。

また、アニメーションには「非日常的な世界」というイメージがあるため、現実の生活に溶け込みすぎず、適度な距離感を保った企業PRが可能です。

起用した人物のイメージに左右されない

実写のCMで芸能人やタレントを起用する場合、その人物の持つイメージが企業や商品に大きく影響します。起用した人物に好感を持っている視聴者には効果的ですが、その反対もあり得るでしょう。また、起用した人物の不祥事などによって、企業イメージが損なわれるリスクもあります。

一方、アニメーションPRの場合では、キャラクターなどを企業が意図したイメージで自由に設定できるため、ブランドイメージを構築しやすいというメリットがあります。企業名や商品名を印象付けることに重点を置ける点は、アニメーションでの企業PRの大きな強みと言えるでしょう。

【番外編】声優さんに反応してしまう層へアプローチできる

アニメファンにとって、好きな声優さんが出演しているCMなどは見逃せません。映像を見ていなくても声だけで声優さんに気づく方も多く、自然と注目を促せます。人気声優の起用は、アニメーションCMの注目度を高める効果に期待できるでしょう。

また声優ファンは、SNSで声優についての発信やアニメーションについての感想を話題にすることも多いため、口コミでの拡散効果も期待できるでしょう。企業PR用のアニメーションに人気声優を起用することは、プロモーション効果を高める一つの手段と言えます。

企業プロモーション用のアニメーション制作はstudio.(スタジオドット)株式会社におまかせください。

企業PR用のアニメーション制作を検討されている方は、studio.(スタジオドット)株式会社に、ぜひご相談ください。

studio.は、数多くの企業PR用アニメーションを手がけてきた豊富な経験を活かし、クライアントの要望に合わせたオリジナリティあふれる作品を制作できます。シナリオ作成からキャラクターデザイン・アニメーション制作まで、一貫して対応可能です。

どのような企業PRが制作できるのか、自社の要望を組み込んだアニメーションを作れるかなど、お気軽なご相談をお待ちしております。

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